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病院での体験

必殺! スペシャルリハビリトレーニング

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高校3年生当時私は名古屋に暮らしていましたが、大学入試を約2週間後に控えたある朝、自転車で学校へ向かう途中に交通事故に遭ってしまいました。

左側から車両に衝突されて自転車ごと飛ばされて地面に落下、すぐさま病院に運ばれました。

診断の結果左足の強度の打撲、骨折は免れましたが左足がギプスで固定され、そのまま入院でした。

病院から連絡を受けた両親が駆けつけ、うなだれた私を見て「軽いケガで済んで本当に良かった。」と言いましたが、私は「もう少しで本番なのに、なんでこんな大事なときに事故に遭ってしまったんだろう。」と嘆いていました。

小学校から大学までストレートに進学するため避けては通れない受験戦争、これに勝ち抜くためそれなりに勉強漬けの日々を送っていました。

今となっては情けないですが、まだ10代の頃の私は、ストレートに大学に進学できなくなってしまうということは、世間が決めた真っすぐなレールから落ちこぼれてこの先もう挽回できない、そんな絶望感に襲われたのです。

ちょうどその頃、お仕事がひと段落した主治医の先生が部屋に来てくださって、「そういえば運ばれてきたときセーラー服を着てたけど、もしかして受験生じゃないよね?」と質問してきました。

「実は2週間後に東京まで行って大学の入学試験を受けるつもりだったんですけど、これでもう受けられなくなっちゃいました。」と答えながら、思わず涙がこぼれてしまいました。

先生は「そうか、わかった。それなら必殺スペシャルリハビリトレーニングをやるぞ! 頑張れば東京まで行けるようになるから、まだ諦めるなよ。」と、言葉をかけてくださいました。

ベッドに寝たままだったのは事故の後数日間くらいだったでしょうか、ほどなくギプスが外されて、主治医の先生の予告どおりリハビリが始まったのです。

腫れあがった足の血流を良くするための容赦ないマッサージ、それが痛いのなんの。「痛ーいっ!」と叫ばないよう口にハンカチを詰めて耐えましたが、あまりの痛みで顔が歪んでました。

足を心臓より下の位置に下げると血液が一気に足先まで流れ落ちるような感じがして、ビリビリと痺れるような痛みが走りました。

「病院に入院していてこんな状態で、本当に東京まで行けるのかな、やっぱり無理だ。」と、口には出しませんでしたが受験を諦める方向に気持ちが傾いていました。

そんなとき、なぜかリハビリの先生は私の考えをお見通しのようで、「諦めては絶対にダメ、きっと大丈夫だから!」と励ましてくださいました。

リハビリが終わり痛みからくる疲れでグッタリしていたときも、看護師さんが「足以外は大丈夫なんだから、ここで勉強しても良いよ。」と、皆さん私が受験すること大前提で、いろいろ励ましの言葉をかけてくださいました。

考えてみれば、主治医やリハビリの先生も、そして看護師さんたちも、誰もが難関試験を突破してきた人たちです。

大学入試直前に運悪く交通事故に遭った私の悔しい気持ちを、きっと手に取るようにわかってくださっていたのではないでしょうか。

やがてかろうじて立ち上がれるようになると、松葉杖をお借りして退院、その後は通院しながらのリハビリを入試直前まで継続しました。

入試の前日、荷物と痛み止めを携えて一人新幹線に乗って東京へ向かい、翌日はド根性で希望する大学の入試会場まで行きました。

このとき、痛み止めを飲んだら試験の途中で眠くなるのでは?と思い込み、飲まないようにしていました。

会場に到着したときには左足の患部に鈍い痛みがあり、松葉杖の上の部分が触れる左脇も痛くて、試験に集中できるか不安でした。

それでも、会場にいた見ず知らずの人達誰もが優しくしてくれて、かなり緊張がほぐれました。

そして試験開始、「みんなに助けてもらってここまで来れたんだ、合格できるかわからないけど精一杯やってみよう。」と、落ち着いて挑みました。

しかし、残念ながら結果は不合格。

でもそれは交通事故に遭ってケガをしたからではなく、単に自分の学力が及ばなかったからだとつくづく思いました。

親には申し訳ありませんでしたが、このままでは悔しくて仕方ないと、許しを得て一年間浪人させてもらいました。

浪人が決定したことをお世話になった病院の先生たちに報告しに行ったとき、私が自分の足でちゃんと立って歩いていることを何より喜んでくださいました。

「リハビリよく頑張ったもんねー。大学受験はまた挑戦すれば良いよ。」と、未来へ向けての励ましの言葉がとても温かったことを覚えています。

両親が言ったとおりあのとき軽いケガで済んで本当に良かった、もし事故で命を落としていたらこんな貴重な経験はできなかったから。

必殺スペシャルリハビリトレーニング、かなりの痛みを伴いましたが、多くのことを学びました。"

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(画像)ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰

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