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病院での体験

最期の時を迎えるための心が救われました。

更新日:

緩和ケア病院に父親が入院していた時の話です。私の父は、すい臓がんでした。今はもう亡くなってしまいましたが、癌の闘病期間は壮絶なものがありました。

すい臓がんを発見した時は既に骨に転移が見られていました。

初めは腰痛があるといって整形にかかっていましたが結局は骨に転移していたことが腰痛の原因だったみたいです。

発見されてから家族は大きなショックを受けました。

一番ショックだったのは、もう治療対象ではなかったということです。

残念ながら手遅れでした。いつも元気で病気知らずな父だったので、めったに病院にも行ったことがなかったのも良くなかったのかもしれません。

病院嫌いなところがありました。そんな父が入院することになったのは、緩和ケア病棟でした。

県下でも有名なところのようでそこの病院に入ることになった事は良かったと思います。

特に看護師長さんがとてもしっかりとしてみえて、患者さんやその家族の心に寄り添える方でした。

本当に話しやすくていつも私たちを見つけると気軽に声をかけてくださいました。名前まで覚えてくださっていました。

緩和ケア病棟だけでも結構な数の患者さんがいるはずだし、他にも色々お忙しい立場の方なのにさらっとそのような気遣いをしてくれました。

一番驚いた事は、病院に行くまで渋っていてあんなに頑固で他人にあまり心を開かない父が、病棟の看護師さんたちととても仲良く話すように次第になっていった事です。

父は病気が見つかってから、魂が抜けたようになってしまいしばらくふさぎ込んでいました。

そのうちイライラしたり怒ることが多くなりました。家族も受け入れて優しく対応するように出来る限り努力しましたが、やはり緩和ケアの終末期医療のプロである看護師さんが心強く感じました。

父のその時々の気持ちや痛みに上手にコントロールしてくれるように動いてくれました。

時には、どうしようもなく辛い時もたくさんあったと思います。しかし、最期を緩和ケア病棟で過ごせたことで、父の苦しみは幾分かではあると思いますが少なく過ごせたと思います。痛みのコントロールももちろんですが、心に寄り添ってくれる心遣いがやはりプロだなぁと感心させられました。

緩和ケア病棟に来る前に入院していた一般病棟の看護師さんとは対応が全然違いました。

辛い時にそばにいてくれようとする、痛みを一緒に乗り越えようとしてくれる、決して励ましたり頑張れと無責任に元気付けたりはしません。ただ、毎日を楽に父が過ごしたいように過ごせる環境作りをしてくれました。
父が、残りの時間がどれくらいあるのか、当時は分かりませんでしたがその時間をできるだけ充実したものにしてくれようと病棟の先生も看護師さんも一丸になってくれました。

先生は、いつも冗談をよく言うような方でした。沢山の辛い患者さんを見てきている先生にはとても見えませんでしたが、色々な気持ちを乗り越えてきてみえるような感じもしました。

それは看護師さんも同じでした。師長さんをはじめ、看護師さんみなさんが嫌な気持ちになるような対応をされる方は一人もいませんでした。

みんな師長さんの思いに賛同して毎日働いてみえる感じでした。

病院のスタッフの中でも、特に緩和ケア病棟のスタッフの方は、鬱病などの心の病気にかかられる方も多いと聞いたことがあります。

死の間際の人たちにこんなにも沢山関わる仕事もないと思います。それだけ色々背負うものも多いのだと考えさせられました。

みなさん気丈でとても優しくてほんわかとした雰囲気も持っておられ、一般病棟の看護師さんとは少し違う時間の流れを感じました。

私たち家族や、何より父にとって最期をできるだけ有意義に過ごすために欠かせなかった人たちだと今も思っています。

本当に素晴らしい職業だと思いました。

それだけ、覚悟もいる仕事だと思いますが、毎日そうやって人の命に向き合い、一緒に命を全うして行く姿を見れたことは、父を通して私にとっていい勉強をさせてもらいました。

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(画像)ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰

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