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病院での体験

入院中に出会ったあるひとりの天使さん~「わかってるよ」この一言のおおきさ~

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つい最近、とあることがきっかけでうつ状態になり、言葉がとぼしく発語がほとんどできないという状態になっていました。その時の私の状況として、家族内での強いトラウマがあり家族の下に帰れなくなっていたのもあり、とある精神病院に入院していました。そんな時出会った、私にとっての天使さんを紹介します。
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入院が決まり、自分がお世話になる病棟に誘導され、まず最初に出会った天使さんのお話。

その方は、私が入る病室のその日の担当だった方で、完全に心が閉じていた私が一番最初になついた(?笑)看護婦さんです。

最初はよかったんですが、閉鎖病棟にいたこともあり急に運動量が低下したことで筋肉が弱くなってしまい、一時期、発作のような呼吸困難が続く時期がありました。

もちろん精神的に不安定であることも関係しているのですが、何よりも、経験したことのない苦しさと原因が自分でわからないこともあいまって発作はどんどん悪くなっていきました。

息が吐けないので声を出すこともできず、「苦しい」と訴えることもできず、また呼吸器科がない病院だったので特に対処されない(できない)まま、私としては放置されていた気分でした。

" "あるとき、発作が来たのを境に、バイタルに異常がないからと放置されることに私の中で限界がきて、発作をしながらベットでうずくまり、そのまま泣きじゃくった時がありました。

その日、ちょうど担当が天使さんで、見つけて駆けつけてくれました。

「何言ってもいいからとりあえず思ってること全部言って」

と言って、勤務時間が過ぎていても落ち着くまで話を聞いてくれました。

多分私は、相当きついことも言っていたことと思います。それでも最後まで聞いてくれて、ついには「ちょっと待ってて」と言って走って行きました。

戻ってきたその天使さんの手には紙袋で作られたお手製のプチ二酸化炭素ドーム(酸素ドームの逆バージョン)が握られていて、それを見せながら私の状態を事細かに説明してくれて、これから私が対処法考えるから、と言ってくれました。

あとから聞いたのですが、その天使さんは走って去っていったあと、先輩看護師さんたちに聞いて回って、対処法を考え出してくれたそうです。
私はその時、
「この人、私の苦しいの、わかってくれたんだ」
と思って、すごく安堵感を覚えたし、何よりも、一人でこの苦しさは戦わないといけないんだと思ってしまうようになっていたその孤独感から解放されました。
そのときにやっと、
「この病院に入院してよかった」
と思いました。" "私はその時、「わかってあげる」ことってこんなに大きいんだと思いました。

また、わかってあげるということよりも「わかってるよと示してあげる」ことがこんなに大きいことなんだと思いました。

私は病院に入院することが怪我や内蔵の病気などで何回かあったので、実際に入院患者さんたちと接している看護師さんたちがどのように動いていて、またそれがどれだけ大変なのか、看護師さんたちの様子を見ながらも感じることができるから、基本的にあまり要望とかは言いません。

仕事増やすと大変だよなあ、とか思いながら、頑張って看護師さん、とかって思いながら入院生活をしている人です。

また、入院しながら感じたのは、「患者さんって看護師さんや主治医の方々が思う以上にめちゃくちゃ不安だ」ということです。

重度に関係なく、笑って健気に闘病生活をしていたとしても、です。

だから、人によってはわがままになったりもするし、めちゃくちゃ怒りっぽくもなったりもするし、なのかなって思いました。

私が言うまでもないかもですが、これを読む皆さんには「あなたのその不安、知ってるよ」と行動で患者さんに見せてあげる医療者になっていただきたいな、って思います、天使さんのように。

その「わかってるよ」の一つが見えるだけで、患者さんの心も落ち着いて、よりスムーズなやりとりができるんじゃないかなあ、って思います。
そして最後にもう一つ。
忙しさや大変さの中で、ひとり患者さんの心に寄り添って仕事をしようと奮闘している医療者のみなさん、本当にお仕事お疲れ様です。

精神的にも肉体的にも大変な仕事でどうしても機械的になってしまいそうだけれど、一生懸命続けていれば、天使さんの影響を受けて協力してくれた先輩看護師さんたちのように、一緒になってやってくれる人が必ず出てくると思います。

ぜひ、頑張ってください。
みなさんのおかげで、今日も多くの人達が救われています。

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