医療経営の様々な問題を専門家が調査分析しています。

医療経営新聞.com

大きな病気

医療経営

父親の医院を継がない選択で良いのか不安です

更新日:

医院経営のお悩み

 

もともと父親の医院を継ぐ気はなく、父親も継ぐ必要はないと言っていたのですが、先日その父親が大きな病気をして1か月ほど父親の医院の代診という感じで入りました。父親の療養も終わり、少しずつですが診療にも復帰できるようになったので自分も元々勤務していたクリニックに戻りました。これまでは父親の医院を継ぐ気はなく、興味もなかったのですが、1か月診療してみて、このまま継がない選択で良いのか不安になってきました。また、母親も最近は父の医院を継いでほしいことを匂わせてきています。

大きな病気

大きな病気

 

これは『問題軽視・放置の罠』にハマっていたことが表面化した事例といえます。

 

まず、お父様の体調がよくなったことは良かったことです。

 

歯科医師も徐々に体力が落ちて、徐々に診療が出来なくなってくる、という人もいるのですが、私が知る限り結構高い割合で、今回のように急に体調を崩してしまうということが良くあります。

 

そして、その際にバタバタと父親の医院を継ぐことを決め、何の準備も無いまま事業承継してしまう例が結構あるのです。

 

父親と息子の間では『医院を継がないこと』が合意されていても、お母様など他の人の意向で変わってくることもあります。

 

なかなか体調不良などを予期することは難しいですが、早い段階で家族会議を開き、今後の医院の方向性を決めておく必要があります。

 

 

これを機にあなた自身の医師としての人生をどのように生きていくのか、真剣に考えてみましょう。

 

将来的にクリニックの開業を考えているのならば、選択肢は2つあります。

 

ひとつはご自分で物件を見つけてきて、全くの新規開業で資金も借入れ、設備にも投資して、スタッフも一から募集するというやりかた、いわゆる新規開業です。

 

もう一つは、今は考えていないとのことですが「医院継承による開業」です。

なぜ、開業という言葉を使うかというと(施設管理者が替わるという事もありますが)事業承継というのは、後継者による経営になったら全く別の医院になってしまうからです。

新規開業と比べても決して楽な開業ではありません。

 

全てが新しいほうが、気持ちがいいので、承継すべき医院があっても新規開業を選択する医師は大勢います。

 

しかし、全てのリスクを背負い、新規開業する前に考えておかなければならないことがあります。

 

それはご実家の医院をどうするかという事です。

 

今度、お父様が倒れたら医院を継続するのか否かということです。

今勤務してくれているスタッフは解雇することになるのか?

撤退の費用はどうするのか?

 

それとも、継続して代診の先生を雇うのか?

いつまで継続するのか?

医院をいずれは売却するのか?

 

 

あらかじめ決めておかないと、事後対応ではほとんどの場合後継者の生活はある一定の時期は大変な事になります。

 

後継者自身の体調がおかしくなった例もあります。

これを機にしっかりと話しておきましょう。

後回しにすればするほど問題は大きくなります。

-医療経営
-, , ,

Copyright© 医療経営新聞.com , 2018 All Rights Reserved.